【薬剤師監修】妊活・妊娠中に頭痛が起きたら薬を飲んでも大丈夫?頭痛の予防方法についても解説

薬剤師 村上亮太

薬剤師 村上亮太

 

1986年生まれ・千葉県出身。薬剤師。2009年東邦大学薬学部卒業、薬剤師免許取得。大手医薬品商社の勤務を経て、東京都特別区職員として保健衛生行政に従事。 2019年株式会社丸鈴薬局取締役に就任。薬剤師の独立支援、コンサルティングにも定評。

こんにちは、丸鈴薬局の薬剤師(@marusuzu_ph)です。

妊活中は、できるだけ薬を飲むのは避けたいもの。けれど、どうしても「頭が痛くて痛み止めを飲みたい…!」という状況が起こるかもしれません。

そんなとき、薬を飲んでも良いのでしょうか?実際に「もしも妊娠していたとしたら胎児に何か影響はないのか?」と心配になる方も多いです。

今回は、妊娠による頭痛と頭痛薬を飲んでも良いのかどうかについてまとめました。

家庭でできる頭痛対策も併せて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 

妊娠による頭痛は起きるのか

妊娠すると、吐き気や嘔吐などさまざまなマイナートラブルが起こります。

その一つとして頭痛を訴える人も少なくありません。

その理由は、妊娠によってホルモンの分泌量が変化するからです。

女性ホルモンの一つであるプロゲステロン(黄体ホルモン)は、妊娠の成立と同時に分泌量が増加し始めます。

プロゲステロンの増加は妊娠を維持するために必要なことなのですが、自律神経に影響して血管を拡張させるため、頭痛が起こりやすくなるのです。

妊娠そのものが理由ではありませんが、つわりによって食事や水分が十分とれずに、低血糖や水分不足で頭痛が生じることもあります。

女性に多い貧血でも、脳に酸素が十分行き渡らないことにより頭痛を引き起こす場合もあります。

妊娠ではない場合に頭痛が起こる理由

妊活・妊娠中だからといって、頭痛が起きたら必ずしもホルモンの変化が原因とは限りません。

妊娠以外にももちろん頭痛が起きることはありますので、その可能性も考慮した方が良いでしょう。

そもそも、妊活・妊娠をする年代の女性は頭痛が起こりやすい傾向にあります。

もともと偏頭痛持ちの方もいるでしょうし、スマホやPCを長時間使うことで姿勢が悪くなって頭痛を引き起こしている方もいるかもしれません。

妊活中には、PMS(月経前症候群)で頭痛が起きるという人もいます。

PMSの場合、頭痛以外にも腰痛や腹痛、精神的な落ち込みやイライラなども起こることがあります。

この場合、生理が始まったらPMSの症状は治まるので、頭痛も引いていきます。

妊活中に頭痛薬を飲んでも大丈夫か

頭痛の症状がつらく、薬を飲んで痛みを抑えたいという場合もあるかもしれません。

しかし、妊活中で妊娠が疑われるタイミングであれば、薬を飲むことに不安を感じるのではないかと思います。

もしも妊娠している可能性があるけれど、頭痛がひどくて薬を飲みたいのなら、まずは産婦人科に相談した方が良いでしょう。

妊娠の可能性を伝えた上で困っている症状を相談すれば、それに合わせた対策を考えてくれます。

もともと頭痛持ちで、普段から飲んでいる薬があるという方もいるかと思います。

その場合も、妊娠の可能性を考慮するなら産婦人科で相談してからの服用にしましょう。

頭痛薬にも、妊娠中に飲んで良いものとそうでないものがあります。

いつもと同じ薬であっても、服用の可否を医師に確認してから飲むようにしましょう。

妊娠以外のことが原因で頭痛が起きていたとしても、治療が必要なものには対処してもらえます。

貧血が原因ならそれに対する治療が必要ですし、PMSが原因ならそれを改善する方法が提案されるでしょう。

もしも、頭痛と同時に吐き気や嘔吐の症状があったり、急に殴られたような強い痛みを感じたりしたときは、早急に医療機関を受診する必要があります。

※参考:市販の頭痛薬についてはこちらの記事でも紹介しています

自宅でできる頭痛の対処方法

頭痛が起きたとき、薬以外にも有効な対処方法がいくつかあります。自宅でできる簡単な方法なので、薬の服用が心配なときに試してみてください。

頭痛が起きたときの対処方法

偏頭痛は、音や光などの刺激、睡眠不足やストレスなどさまざまなきっかけで起こる頭痛です。

脳の血管が拡張して頭痛を引き起こすため、静かなところで安静にして、痛みがある部分を保冷剤などで冷やすと良いでしょう。

肩こりなどが原因で起こる緊張性頭痛の場合は、ストレッチでこりや緊張をほぐしたり、痛む部分をあたためたりすると痛みが和らぐことがあります。

頭痛を予防するための方法

普段から頭痛が起こりやすいのであれば、出来るだけ起こらないように予防をすることも大切です。

まずは、睡眠不足にならないようにすることと、ストレスがたまらないようにすることを心がけましょう。

睡眠時間が足りていない自覚がある方は、できる限り十分な睡眠時間を確保することをおすすめします。

ストレスは自覚していないうちに蓄積していることもあるので、意識してストレスケアをするようにしましょう。

休む時間を取ることはもちろん、軽い運動や外出、人とのおしゃべりなど、自分にとってストレスケアになると思うものであれば何でもかまいません。

ストレッチや運動は、体の緊張やこりをほぐして緊張性頭痛の予防にもなるのでおすすめです。

加えて、どのようなタイミングで頭痛が起こるのかもメモしておきましょう。

何がきっかけで頭痛が起きているのか、自分がどのような状態のときに頭痛が起こりやすいのかがわかると、予防のための対策もしやすくなります。

妊娠・妊活中に薬以外に注意が必要なこと

妊娠・妊活中は、薬に関すること以外に下記のようなことにも注意が必要です。

  • 禁煙する
  • アルコールを控える
  • 栄養バランスを考える

これらの生活習慣に注意して、赤ちゃんに負担のないカラダ作りをしましょう。

また妊活・妊娠中は、「葉酸」の摂取が特に重要です。妊活中から妊娠初期にかけて、葉酸サプリなどを使用して葉酸を積極的に摂取することで、生まれてくる赤ちゃんが「神経管閉鎖障害」という病気になるリスクを減らせることが研究の結果で明らかになっています。

このことから、厚生労働省は妊娠する1カ月以上前から妊娠3カ月までの間に、葉酸を1日0.4mg摂取することを推奨しています

葉酸はほうれん草などの野菜に含まれていますが、熱に弱く分解されやすいという特徴があり、調理によって失われてしまいます。そのためサプリメントなどの活用が必須となっています。

▼参考:おすすめの葉酸サプリについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

妊娠・妊活中の頭痛について まとめ

頭痛に限らず、妊活中の薬の服用は気になるものです。

心配なときは、無理をせずに医師に相談しに行きましょう。たかが頭痛だからといって、我慢する必要はありません。

体調を整えることは、妊活をする上でも大切なことです。

つらい症状を抱えたままでいると、心身ともにストレスになってしまうこともあります。

妊活中の体を大事にするためにも、早めに受診してみてくださいね。

関連記事