【2020年版】薬剤師による保湿剤おすすめランキング|アトピー持ち・赤ちゃん・メンズなどの乾燥肌に効く製品も併せて紹介

薬剤師 村上亮太

薬剤師 村上亮太

 

1986年生まれ・千葉県出身。薬剤師。2009年東邦大学薬学部卒業、薬剤師免許取得。大手医薬品商社の勤務を経て、東京都特別区職員として保健衛生行政に従事。 2019年株式会社丸鈴薬局取締役に就任。薬剤師の独立支援、コンサルティングにも定評。

薬剤師が解説する保湿剤おすすめランキング!

こんにちは、丸鈴薬局の薬剤師(@marusuzu_ph)です。

冬になって空気が乾燥すると、肌のカサカサ皮膚のかゆみが気になりますよね。皆さんも、一度はこのような経験をしているのではないでしょうか?

こういった症状はしっかり保湿剤を使って適切にケアすることが大切です。

そこで今回は、薬剤師が「保湿剤」の種類や選ぶときの注意点についてわかりやすく解説していきます。

保湿剤は乾燥防止の必須アイテム!

保湿の重要性について

まずはなぜ保湿剤が大切なのか?その重要性について解説していきます。

保湿とは?定義について確認

まずは「保湿」の定義について確認していきます。

保湿とは、水分を維持して乾燥を防ぐことをいいます。

つまり、

  • 乾燥が気になって保湿したい
  • 肌がカサカサして粉をふく

という症状は、水分を皮膚に維持することで改善されるということです。

この、皮膚に水分を維持することを助けるクスリを「保湿剤」といいます。

保湿とは皮膚の水分を維持すること!

乾燥の原因は?年齢や環境が原因?

乾燥の直接的な原因は、皮膚の一番外側の角層(角質層)の水分がなくなることと言われています。

では、なぜ水分がなくなるのでしょうか?その理由について簡単に解説します。

乾燥の原因その1:年齢による皮膚の老化

「年齢」は肌の乾燥の主な原因のひとつです。

加齢とともに皮膚も衰えていきます。皮膚が衰えると以下のような症状が発生します。

  • 皮脂の分泌量が低下
  • セラミド合成能の低下
  • 細胞間脂質の低下
  • 尿素の合成低下

つまり、皮膚の水分を保っている重要な成分が体から減っていくということです。

その結果、皮膚の水分量が減って乾燥状態になります。お年寄りが皮膚のかゆみを訴えるケースが多いのはこのためです。

乾燥の原因その2:乾燥した環境による水分の減少

冬場の空気は肌が乾燥する主な原因です。

冬場は湿度が低くて空気が乾燥しています。乾燥した空気に触れると、皮膚の水分は失われていきます。

そのため、冬場は以下の乾燥対策が必須となります。

  • 頻繁に保湿剤を塗る
  • 部屋自体を加湿する

実際に冬は肌のかゆみを訴える患者さまが最も多く薬局に来られる季節です。しっかり保湿剤でケアしていきましょう。

保湿剤の使い方

ここでは保湿剤の具体的な使い方について見ていきましょう。

保湿剤を塗る量

実際に保湿剤を使用している患者さまの話を伺うと、「使用量が少なめ」という方が見受けられます。

使用量が不十分だと保湿効果が十分に発揮されません。しっかり適切な量を使用しましょう。

使用量の目安は「保湿剤を塗ったあと、皮膚にティッシュをかぶせて、そのティッシュがさらりと落ちずに引っかかる程度の量」と言われています。

保湿剤は適切な量を塗りましょう

保湿剤を塗る頻度

乾燥が気になれば頻繁に塗っても問題ありません。カサカサに気づいたときに頻繁に塗り直しましょう。

またタイミングとしては、入浴後の使用が特に効果的なので必ず塗るようにしましょう。

保湿剤はお風呂上がりに使うと効果抜群です

保湿剤を選ぶときの注意点

保湿剤を選ぶときに注意する点について薬剤師が解説していきます。

「化粧品」ではなく「医薬品・医薬部外品」を選ぶ

保湿剤には「化粧品」に分類される製品と、「医薬品・医薬部外品」に分類される製品があります。

  • 化粧品:見た目をよくしたり、見た目を高めるもの
  • 医薬部外品:疾病を予防したりするもの
  • 医薬品:疾病を治療するもの

このうち「医薬品・医薬部外品」に分類される製品を選ぶことがポイントです。

保湿剤について当てはめると、「医薬部外品は乾燥を予防する効果、医薬品は乾燥を治療する効果がある」と言えます。

医療用医薬品として使われている成分を選ぶ

医師からの処方箋を渡すことで、調剤薬局で処方される「医療用医薬品」は、最も治療効果の高い薬です。

保湿剤のうち、以下の「医療用医薬品」と同等の成分を含む製品が、ドラッグストアなどで市販薬として販売されています。

  • ヘパリン類似物質(ヒルドイド)
  • 白色ワセリン(白色ワセリン、プロペト)
  • 尿素(ウレパール、パスタロン)

これらの有効成分が含まれた商品を選ぶのもポイントです。

保湿剤の分類について

保湿剤は大きく分けて以下の3種類に分類されます。

  1. クリームタイプ
  2. 軟膏タイプ
  3. ローションタイプ

それぞれについて簡単に解説します。

クリームタイプの特徴

クリーム剤の特徴は伸びがよくてテカらず、ベタつきにくいことです。そのためテカリが気になる顔など露出が多い部分に適しています。

また、ベタつきにくいため夏場でも積極的に使用できます。欠点としては、刺激があるため傷がある場合には適していません。

軟膏タイプの特徴

軟膏の特徴は皮膚のじゅくじゅくした箇所にも使え、保湿力が高いことが挙げられます。

クリーム剤よりベタつき感が強いというデメリットもありますが、オールマイティに使える剤形となっています。

こういった特徴により、夏場より乾燥が特に気になる冬場のほうが適しています。ただベタつき、テカリやすいので顔に使用する際は注意が必要です。

ローションタイプの特徴

ローションタイプは言い換えると「液体」の剤形です。伸びや使用感がとてもよく、塗りやすいです。

基本的にローションタイプは頭に使われることが多いです。医療の現場でも、頭皮にはもっぱらローション剤が使用されています。

保湿剤を購入する場合は、軟膏またはクリームタイプの製品がおすすめです

保湿剤の作用について

保湿剤の作用は大きく以下の2つに分類されます

  1. モイスチャライザー:薬の成分で角層内で水分を保持し、皮膚にうるおいを与える(ヘパリン類似物質・尿素製剤)
  2. エモリエント:薬の成分で皮膚表面に皮膜を形成し、皮膚からの水分蒸散を防止する(プロペト)

一般的に、保湿の効果はモイスチャライザーのほうが高いとされています。

薬剤師による市販の保湿剤おすすめランキング

ここからは現役薬剤師である筆者が考えた「保湿剤おすすめランキング」を紹介していきます。全てドラッグストアや通販などで購入できる「市販薬」です。

※このランキングはあくまで一薬剤師の個人的な主観であり、医薬品の効果には個人差があります。処方される量や服用回数によっても作用は異なるので、必ず医師・薬剤師の助言のもと適切に使用してください

1位 NALC 薬用 ヘパリンミルクローション

保湿成分:ヘパリン類似物質

  • 販売元:NALC
  • 保湿成分:ヘパリン類似物質
  • 分類:医薬部外品
  • 内容量:200mL

現役薬剤師が最もおすすめする保湿剤は「NALC 薬用 ヘパリンミルクローション」です。

こちらの製品は保湿成分として、皮膚科などで医療用としてもよく処方される「ヘパリン類似物質」を含んでいます。(ヒルドイドと同じ成分です。)

ヘパリン類似物質は保湿効果と安全性がとても高く、生後間もない赤ちゃんでも安全に使える保湿剤としても有名です。

アルコールフリー、無着色、無香料、無鉱物油の4つの”フリー”で肌に優しいため、アトピー症状・敏感肌・乾燥肌などに悩まれている方には特におすすめです。肌荒れ、しもやけ、ひび割れをしっかりと防いでくれます。

顔用の乳液としても使える安心・安全の保湿剤で、医薬部外品としての承認も得ています。

※症状がひどい場合は皮膚科の受診をお勧めします。

2位 HPクリーム

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HPクリーム(エイチピークリーム)
  • 販売元:グラクソ・スミスクライン
  • 保湿成分:ヘパリン類似物質
  • 分類:第2類医薬品
  • 内容量:60g

HPクリーム医療用で使われる「ヘパリン類似物質」が有効成分となった保湿剤です。第2類医薬品に分類されています。

  • 吸湿して角層に水分を付与する
  • 持続的な保湿効果がある

などの作用があります。値段が高めという欠点がありますが、その効果は間違いありません。

3位 プロペトピュアベール

  • 販売元:第一三共ヘルスケア
  • 保湿成分:プロペト(白色ワセリン)
  • 分類:第3類医薬品
  • 内容量:100g

医療用でも使われている「プロペト(白色ワセリン)」が含まれた製品です。皮膚からの水分の蒸散を防いで保湿します。

プロペトはベタつきが大きいというデメリットもありますが、刺激が少なく副作用もほとんどない、とても使いやすい保湿剤です

また特徴として、添加物が入っていないことも挙げられる、高い安全性と低刺激性の製品です。

プロペトにはヘパリン類似物質を含有した製品と比較すると、価格が安いというメリットもあります。

※白色ワセリンを精製したものをプロペトと言います

4位 パスタロンM20%

  • 販売元:佐藤製薬
  • 保湿成分:尿素
  • 分類:第3類医薬品
  • 内容量:100g

医療用でも使われている「パスタロン」を含んだ製品です。モイスチャライザー作用をもつ尿素が主成分となります。

注意点としては尿素はヘパリン類似物質と比較して刺激が強いため、顔への使用には適さず、手足に効果的な保湿剤という点です。

尿素の作用は以下の2点です。

  • 吸湿して角層に水分を付与する
  • 角質を溶かして皮膚表面をなめらかにする

刺激があるため、顔だけでなく傷口や皮膚のじゅくじゅくした面への使用も避けましょう。

アトピー持ち・赤ちゃんにおすすめ保湿剤

アトピー持ちや赤ちゃんなど、肌を守るバリア機能が低下している方は特に丁寧な肌のケアが必要です。

こういった症状でお悩みの方に最もおすすめしたいのが、先程も紹介したNALC 薬用 ヘパリンミルクローション』です。

保湿成分として「ヘパリン類似物質」を含んでいて、生後間もない赤ちゃんでも安全に使える保湿剤となっています。

また、入浴剤・スクラブ・化粧水がセットになったみんなの肌潤セット という製品も、口コミの評判もよくおすすめです。

アトピー持ち・赤ちゃんの肌にも使える内容で、商品をすべて使いきった後でも商品代金全額を返金保証がついています。

気になる方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?

メンズ用で評判の保湿剤

最近は男性の患者様も増加しており、メンズ用の保湿剤も多くの種類が販売されています。

男性の乾燥肌には以下のような特徴があります。

  • 皮脂の分泌量が女性の2~3倍で肌に蓄積しやすい
  • 毎日の髭剃りによって、顔の肌が傷んでいる
  • 日焼け止めを使用しないため、ダメージを受けやすい

こういった症状には『HOLO BELL』のトータル保湿ジェルが評判もよく、おすすめです。

保湿ジェルでしっかりと潤いを与えることで、皮脂の過剰分泌や肌ダメージの軽減効果が期待できます。

おすすめの保湿剤ランキングまとめ

以上、おすすめの保湿剤ランキングまとめでした。最後に保湿剤についておさらいしましょう。

  • 乾燥は皮膚トラブルの元です。保湿剤を使って適切なケアをしましょう。
  • 保湿剤の使用量が少ない人が多いので、気持ち多めに使いましょう。目安としては塗った部位にティッシュを置いたとき、ひっかかって落ちるくらいの量です。
  • 夏場はクリーム剤、冬場は軟膏がおすすめです。クリーム剤は伸びがよくベタつかないこと、軟膏は高い保湿力が特徴です。
  • 医療用医薬品と同じ成分を含む市販品がおすすめです。安心して使える効果の高い製品です。

乾燥する季節は、しっかり保湿剤を使って肌をケアしていきましょう!

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